多職種連携のための意見交換会レポート

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    先週8/31(金)夜、市役所で行われた「多職種連携のための意見交換会」に出席しました。


    つくば師会から白石一博先生(稲荷前はりきゅう整体院)、訪問医療マッサージを考える会よりこぼり治療院スタッフの神林先生、白井先生、三枝先生が参加されました。

    他に鍼灸師・マッサージ師の参加はありませんでした。

     

    参加レポートをお伝え致します。


    テーマは「在宅療養における意思決定と急変時の対応〜急変時のそれぞれの役割」。

    一見すると、我々あはき師にとって不要かとも思われるものでしたが、終了後の感想としては、実に有益なものでした。

     

    概要は以下のようなものです;
    ・急変とは?
    ・急変時対応の難しさとは?
    ・患者意思に反する周囲の対応の事例紹介
    ・ACP(Advance Care Plannning)について
    ・在宅死を望む人が多い一方での現状
    ・救急車を呼ぶのは、患者意思を共有できていない人が多い
        〜救急車が呼ばれるのは年々増加している!
    ・救急隊について〜役割、構成、課題、お願い
    ・本人の意向を確認するための情報共有を行うプロセスはできていない!

     

    鍼灸師・マッサージ師として、有益だと感じた内容は以下です;
    1、急変について医療者としての見解を伝えることができる
    2、ACPのための情報を伝えることができる

     

    1、
    我々も、目の前で患者の「急変」事態に遭遇する可能性があります。
    そのような時、どうすべきでしょうか?
    会議の内容では、一律に“救急車を呼ぶ”のは良くない、ということでした。
    本当に必要な救急搬送ができなくなる可能性を避けるためです。

    さて「急変」には、2種類あると感じられました。

     

    a,既往症から予想される、病状の急激な変化
    b,既往症からは予想できない、想定外の症状の出現

     

    bの例としては、転倒からの骨折や(今夏話題のw)熱中症などです。

    今回改めて感じたのは、一般の介護スタッフは医療知識が乏しいらしいということでした。そのため、「急変」時に、出現している症状に対し、救急搬送すべきかどうかの判断ができないのです(⇒不安)。介護スタッフにはケアマネジャーも含まれるケースも少なくありません。本人や家族も同様です。

     

    aであれば、連絡先はその症状に対する主治医(あるいは訪問看護師)が妥当です。電話内容に応じ、往診してくれたり、ACPに応じた指示を仰げます。
    訪問看護師がいれば、処置に来てくれ、主治医にも連絡してくれます。

     

    bの場合は、判断に悩む所です。この場合は、救急車でも良いのかもしれません。

     

    要は、鍼灸師・マッサージ師が「医療者」というプライドを持つならば、救急車を使用する必要があるかどうかを見極められる判断力を持つことが大事なのではないか?と考えました。

    そのためには、患者の既往症を把握しておき、その症状がいかなる変化をもたらし得るのかを知っておく(=勉強しておく)必要があります。
    また、現場に急変時の連絡先が明記されていないことも予想されます。そのためにも、関係諸機関の連絡先を事前に把握しておく必要があると思います。

     

    2、
    ACP(Advance Care Plannning)とは、端的に言えば「いかなる最期を迎えたいか?という意思」のことです。明言できないこともあるため、"推測"も含まれるようになりました。状況に応じて変わり得るものなので、その都度の関係者間での(意思)情報共有は欠かせないものです。

     

    我々あはき師は、そうした意思に触れる機会が多いですね。
    では、そうした意思は、どのようにACPとして把握され位置づけられるのでしょうか?


    実際の、ACPに基づくケア・プランニング自体は、ケアマネジャーや医師が作成していくものですから、その人たちに日頃から伝えていくことが大事だと思います。
    伝え方は、口頭だけでなく、置手紙や連絡帳といった手段もあります。

     

    一方で、終末期への意思が明瞭であっても、それが周知されないと意味をなさない場面についても例示されました。理解していない介護スタッフや、遠方の家族が、急変時の変化に驚き、救急車を呼んでしまうのです。救急搬送に掛かる決まり事も話されましたが、それは機会ある時にお伝えできればと思います。

     

    ◆まとめ
    保険を使用した在宅施術において(本当は全ての場面においてではある)、鍼灸師・マッサージ師が他の医療従事者とは無関係に、単独で施術していけば良い、という考えはもはや古いと言わざるを得ません。

     

    他職種と関わっていく中で信頼関係を構築されるのは、実利面(=営業面)でも有効なのは明白ですし(実際、意見交換会に参加したのが患者紹介に繋がった例もある!)、何よりもやり甲斐が生まれると思います。

     

    では、いかに他職種と繋がるか?が課題ですね。
    それを情報交換していく場として、つくば鍼灸マッサージ師会は地域内での同業者ネットワークとして存在していきたいと思いました。

    今後ともよろしくお願い致します。

    (文責:つくば草の根はりきゅう院 小池栄治)

     


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